
空母インディペンデンス USS Independence (CV-62)
排水量 60,000 t
満載排水量 80,643 t
全長 326 m
全幅 76 m
就役 1959年1月10日
退役 1998年9月30日
空母インディペンデンス USS Independence (CV-62)
今回は空母インディペンデンスに、1960年代頃の艦載機を搭載しました。
この時代は、ジェット戦闘機の技術が急速に進化し、艦載機の構成が大きく変化した過渡期にあたります。
戦闘機
具体的には、戦闘機においてはF-8クルセイダーから、より高性能なF-4ファントムIIへと移行が進んでいた時期です。
クルセイダーは優れた空戦能力を持ちつつも、ファントムIIはその多用途性と強力なエンジンにより、空母航空団の主力として台頭しました。
攻撃機
攻撃機に関しては、軽快で信頼性の高いA-4スカイホークが広く運用されていましたが、徐々にA-7コルセアIIへの移行が始まっていました。
スカイホークは小型で扱いやすく、近接航空支援や軽攻撃任務に適していましたが、コルセアIIはより大きなペイロードと航続距離を備え、攻撃力の強化が図られました。
早期警戒機
早期警戒任務にはE-1トレーサーが搭載されていました。
この機体は、特徴的なレドームを備えた双発プロペラ機で、空母周辺の広範囲な空域監視を担い、敵機やミサイルの早期発見に貢献しました。
対潜哨戒機
対潜哨戒任務にはS-2トラッカーが運用されており、ソ連の潜水艦の脅威に対抗するため、対潜捜索や攻撃能力を提供しました。
このほかにヘリコプター(例えばSH-3シキング)なども搭載され、インディペンデンスの航空団は多様な任務に対応可能なバランスの取れた構成となっていました。
このような艦載機の組み合わせは、冷戦下の1960年代におけるアメリカ海軍の空母航空団の典型的な姿を反映しており、インディペンデンスはその強力な航空戦力により、戦略的な抑止力と作戦の柔軟性を発揮できたのです。



USSインディペンデンス(CV-62)の格納庫収容能力
格納庫の収容能力
- 収容機数
フォレスタル級の格納庫は、通常約40~50機の航空機を収容可能でした。具体的には、格納庫の面積(約25,000平方フィート、約2,323平方メートル)と航空機のサイズや配置により、戦闘機、攻撃機、ヘリコプターなどを効率的に収納できました。
甲板への駐機
- 格納庫に収まらない場合
インディペンデンスの総搭載機数は時期や任務により異なりますが、通常70~90機程度でした。格納庫に収まりきらない航空機は、**飛行甲板(フライトデッキ)**に駐機されました。
飛行甲板には、任務に応じて20~40機程度が配置されることが一般的で、特に作戦準備段階では多くの機体が甲板上に展開されました。 - 甲板駐機は、迅速な発艦準備やスペース確保のために行われ、天候や任務の状況に応じて機体は格納庫と甲板間で移動されました。
補足
- フォレスタル級の設計では、格納庫は比較的大きく、整備や保護のために機体を格納する目的が重視されましたが、実際の運用では飛行甲板を積極的に活用することが多かったようです。
- インディペンデンスが横須賀に配備されていた1990年代には、F-14トムキャットやF/A-18ホーネットなど大型の機体が増えたため、甲板駐機の割合も高かったと考えられます。
結論
インディペンデンスの格納庫は約40~50機を収容可能で、収まりきらない場合は飛行甲板に駐機されました。
搭載機の総数や任務に応じて、甲板には20~40機程度が配置されるのが一般的でした。



インディペンデンス(CV-62)はベトナム戦争で何機の艦載機を損失したのか?
USSインディペンデンス(CV-62)がベトナム戦争中に損失した艦載機の正確な数は、公開された公式記録や資料によって異なる場合がありますが、以下に詳細をまとめます。
1. ベトナム戦争中のインディペンデンスの展開
インディペンデンスは1965年にベトナム戦争に参加し、南シナ海で約7か月間(1965年5月10日~11月21日)作戦行動に従事しました。この期間、搭載航空団(Carrier Air Wing 7, CVW-7)は約7,000回の出撃を行い、北ベトナムに対する昼夜の攻撃作戦を展開しました。
2. 損失記録
- 公式記録
インディペンデンスの1965年の展開において、戦闘および非戦闘による損失を含む航空機の損失数は明確に記録されていますが、具体的な機数は公開資料でまちまちです。 - 推定損失数
インディペンデンスの1965年の展開では、約7,000回の出撃で約20~30機の損失(戦闘および非戦闘含む)が推定されています。
これは、ベトナム戦争中の海軍全体の損失率(出撃1回あたり約0.5~1%)に基づく推定値です。戦闘損失は主に対空砲火(AAA)や地対空ミサイル(SAM)によるもので、北ベトナム上空の高リスク任務では損失率が1~2%に上昇しました。
3. 損失の内訳
- 戦闘損失
主にA-4スカイホーク、A-6イントルーダー、F-4ファントムなどが対空砲火やSAMにより失われた。北ベトナムのハノイ・ハイフォン地域での攻撃任務では、1965年に初めてSAM(SA-2)の脅威に直面し、インディペンデンスの航空団はSAMサイト攻撃で成功を収めたが、一部機体が損失。 - 非戦闘損失
運用上の事故(例:着艦失敗、機械的故障)も一定数発生。C-1AやE-1Bの損失例は非戦闘原因によるもの。 - 機種別
A-4やA-6は低空爆撃任務で損失率が高く、F-4は空対空戦闘での優位性から比較的低め(約0.3~0.5%)。
4. 総損失数の推定
インディペンデンスの1965年の展開における具体的な損失数は、公開資料では完全には明示されていません。ただし、以下の情報を総合すると
- 7,000回の出撃で、損失率を0.5~1%と仮定すると、約35~70機の損失が考えられますが、実際の記録では戦闘損失を中心に20~30機程度が妥当な推定値。
- 戦闘損失は全体の約70~80%を占めるとされるため、戦闘による損失は約15~24機、非戦闘損失が5~10機程度と推測されます。
5. 結論
USSインディペンデンス(CV-62)は1965年のベトナム戦争展開で、戦闘および非戦闘原因により約20~30機の艦載機を損失したと推定されます。
戦闘損失は主に対空砲火やSAMによるもので、特にA-4スカイホークやA-6イントルーダーが影響を受けました。
具体的な損失数は、米海軍の公式記録(Naval History and Heritage Commandのデッキログなど)でさらに詳細が確認できる可能性がありますが、現時点では上記の推定が最も妥当です。

