
今回は1/800空母カールビンソンに1980年前半頃の艦載機を65機搭載してみました。
この時期の特徴としては、現代のF/A-18「ホーネット」シリーズのように1機種で何でもこなすのではなく、当時は「対空」「対地」「対潜」ごとに専用の機体が運用されていました。
F-14トムキャット
艦隊防空戦闘機、可変翼と長射程ミサイル「フェニックス」を持つ空母の守護神。
A-6イントルーダー
全天候攻撃機、昼夜を問わず大量の爆弾を精密投下できる重攻撃機。
A-7コルセアII
軽攻撃機、燃費が良く、主に昼間の地上攻撃を担当した主力攻撃機。
S-3バイキング
対潜哨戒機、ソ連潜水艦を捕捉・攻撃するための「空飛ぶ潜水艦ハンター」。
E-2Cホークアイ
早期警戒機、背中の巨大なレーダーで敵機を早期発見する「空の司令塔」。
EA-6Bプラウラー
電子戦機、敵のレーダーを妨害し、攻撃部隊の道を切り拓く。
豆知識:最後の「ファントム」時代
この時期はまだ空母ミッドウェイでは、大型のF-14トムキャットが運用できず、名機 F-4 ファントムII が現役で残っていました。

【潜入】空母カールビンソンの艦内生活!「洋上の浮遊都市」での日常と過酷なリアル
米海軍の主力艦として、日本近海にも度々展開する原子力空母「カールビンソン」。
その圧倒的な威容に目を奪われがちですが、その厚い装甲の内側では、数千人の若者たちが数ヶ月に及ぶ過酷な任務を遂行しながら生活しています。
「空母の生活ってプライバシーはあるの?」「食事は美味しい?」「24時間どう過ごしているの?」 そんな疑問に答えるべく、カールビンソンの艦内生活の全貌を解き明かします。

1. 空母カールビンソンは「24時間眠らない街」
カールビンソンは、単なる兵器ではありません。郵便局、理髪店、銀行、病院、ジム、そしてテレビ局まで備えた、まさに「動く街」です。
圧倒的なスケール感
艦種・艦番号ニミッツ級航空母艦 3番艦(CVN-70)
満載排水量約101,300トン
全長332.8 m (1,092 ft)
最大幅76.8 m (飛行甲板)
喫水11.3 m(最大 12.5 m)
主機ウェスティングハウス A4W 加圧水型原子炉 × 2基
馬力260,000 shp (馬力)
速力30ノット(約56km/h)以上
航続距離無制限(20〜25年ごとの燃料交換まで)
乗員約6,000名(艦艇要員 3,200名 + 航空要員 2,480名など)
艦内では昼夜を問わず誰かが働き、誰かが眠っています。
24時間体制で運用されるため、廊下(パスウェイ)には常に人通りがあり、静寂が訪れることはありません。

2. 艦内の居住環境:プライバシーとの戦い
空母での生活において、最も過酷と言われるのが「居住スペース」です。
5,000人が限られた空間を共有するため、個人のプライバシーは最小限に制限されます。
1. 一般兵士(下士官・兵)の寝床:通称「ラック」

もっとも多くの乗組員が利用するのが、**バーシング(Berthing)**と呼ばれる大部屋の居住区です。
- 3段ベッド
「ラック(Rack)」と呼ばれる3段式のベッドが基本です。自分のスペースは、このベッドの上と、その下にある厚さ15cmほどのわずかな収納スペースのみです。 - プライバシー
唯一のプライバシーは、ベッド脇の遮光カーテン(通称:バーシング・カーテン)を閉めることだけで確保されます。 - 過酷な環境
1部屋に数十人〜100人近くが寝るため、常に誰かのいびきや空調の音が聞こえます。
また、飛行甲板に近い場所だと、戦闘機の離着陸による凄まじい騒音と振動が伝わってきます。
2. 上級下士官(チーフ)の寝床
「チーフ」と呼ばれるベテラン兵曹たちの居住区は、一般兵士よりも優遇されています。
- 専用エリア
チーフ専用の居住・食事エリア(チーフス・メス)があり、一般兵とは隔離されています。 - 少し広いスペース
ベッド自体は3段式が多いですが、マットレスが少し厚かったり、個人のロッカーが少し大きかったりするなど、長年の勤務に対する敬意が反映された作りになっています。
3. 士官(オフィサー)の寝床:ステートルーム
士官になると「バーシング」ではなく、**ステートルーム(個室・準個室)**に昇格します。
- 若手士官(JO)
2人〜数人での相部屋です。2段ベッドと、小さな机(セクレタリー)が備わっています。 - 中堅・上級士官
階級が上がるにつれ、2名1室、さらには1名1室(シングル)へと変わります。 - 艦長・司令官:
完全に独立した広い個室(キャビン)を持ち、専用の風呂や会議スペースも備えた豪華な仕様になります。
4. 知っておきたい「空母の寝室事情」
- 24時間体制
艦内は24時間交代勤務のため、常に誰かが寝ており、通路や居住区付近では「Quiet (静かに)」というルールが徹底されています。 - 赤いライト
夜間、目の慣れを維持するために通路や一部の居住区は赤い照明に切り替わります。 - 「ホット・バッキング」
非常に混雑している時期や特殊な部隊が乗り込む場合、1つのベッドを交代で使う(一人が勤務中にもう一人が寝る)「ホット・バッキング」が行われることも稀にあります。
騒音と振動
飛行甲板の真下に住む乗組員にとって、騒音は日常です。
ジェットエンジンの轟音や、着艦時にアレスティング・ワイヤーが軋む衝撃が、部屋全体を揺らします。
「揺れと音に慣れるまでが最初の試練」と多くの乗組員は語ります。

3. 「最強の食事」が士気を支える
過酷な勤務の中で、乗組員が最も楽しみにしているのが食事です。カール・ヴィンソンでは、1日に約18,000食が提供されます。

食堂の日常
艦内には複数の食堂があり、階級によって場所が分かれています。
- メニュー: ハンバーガー、ステーキ、パスタ、サラダバーなど、典型的なアメリカンスタイル。
- ミッドラッツ(Midrats): 夜勤者のために提供される深夜食。
- 特別メニュー: 日曜日や祝日には、豪華なプライムリブやカニの足が振る舞われることもあります。
1日あたりの消費量(目安)
5,000人以上の乗組員に対し、1日4食(朝・昼・晩・夜勤者用のミッドラッツ)を提供するため、合計で約18,000食〜20,000食が作られます。
- 卵: 約1,000個〜3,000個(朝食のオムレツなどが人気のため)
- 野菜・果物: 約2トン
- 牛乳: 約1,500リットル
- 肉類: 約2,500ポンド(約1.1トン)
1週間あたりの消費量(目安)
航海が長くなると、さらにその数字の大きさが際立ちます。
- パン: 約5,000斤
- ジャガイモ: 約2.3トン(5,000ポンド)
- ハンバーガーのパティ: 約1万枚以上
- ソーダ(炭酸飲料): 約2万缶以上
食料事情のポイント
- 「洋上のスターバックス」
カールビンソン艦内にはスターバックスのライセンスを受けたカフェがあり、毎日数百杯のコーヒーが提供されています。 - 食材の保管
数ヶ月の航海に耐えられるよう、巨大な冷凍・冷蔵庫を備えています。
生鮮食品(野菜や果物)は航海が進むにつれて減っていくため、補給艦から洋上で物資を受け取る「洋上補給」が欠かせません。 - 特別メニュー
士気を高めるため、金曜日はピザ、日曜日は豪華なサンデー(アイスクリーム)や、時にはステーキやロブスターが振る舞われることもあります。
このように、カールビンソンは巨大な戦闘マシンであると同時に、毎日膨大な物資を消費し続ける「巨大なレストラン」としての側面も持っています。

4. 空母での仕事:カラーで見分ける役割分担
飛行甲板(フライトデッキ)は「世界一危険な職場」と言われます。
ここでは、乗組員が着ているジャージの色によって役割が一目で分かるようになっています。

| ジャージの色 | 役割 |
| イエロー | 航空機誘導、発着艦の管制 |
| レッド | 武器の装填、爆発物処理、消防 |
| グリーン | カタパルトやワイヤーの操作、整備 |
| ブルー | 航空機の牽引、エレベーター操作 |
| パープル | 燃料補給(通称:グレープス) |
| ホワイト | 安全管理、医療、視察 |
12時間シフトは当たり前。極限の緊張感の中で、彼らはチームワークを維持しています。

5. 休息と娯楽:洋上でのリフレッシュ法
長期間、陸地を見ることのない航海では、メンタルヘルスを保つための娯楽が不可欠です。
艦内ジムでのワークアウト
米海軍兵士にとって筋トレは生活の一部。
最新のマシンが揃ったジムは、常に満員状態です。重いウェイトを持ち上げる音が、艦内のBGMのように響いています。
メディアと通信
- 艦内TV・ラジオ
カール・ヴィンソン独自の放送局があり、ニュースや映画を流しています。 - Wi-Fi事情
現代ではメールやSNSが可能ですが、帯域は非常に限定的。
作戦行動中(リバー・シティ)は完全に遮断されることもあります。
スティール・ビーチ・ピクニック
数週間に一度、飛行甲板を開放してBBQを行う「スティール・ビーチ」が開催されます。
海の上でハンバーガーを焼き、音楽を楽しむこの時間は、乗組員にとって最高の贅沢です。

6. 水とゴミ:驚異のロジスティクス
5,000人が生活するためのインフラも、原子力空母ならではの規模です。
- 造水
海水を真水に変える蒸留装置があり、1日で数十万リットルの飲料水を生成します。 - 洗濯
巨大な洗濯室がありますが、自分の服が戻ってくるまでに数日かかることも。 - ゴミ処理
艦内で徹底的に分別・圧縮されます。
環境規制を守りつつ、洋上での保管を最小限にする高度なシステムが稼働しています。

7. 空母カール・ヴィンソンで働くということ
カールビンソンでの生活は、決して華やかなことばかりではありません。
家族との別離、数ヶ月間日光を浴びない環境、常に隣り合わせの危険。
それでも彼らが任務に就くのは、誇りと強い絆があるからです。
「一人では何もできないが、5,000人が揃えば世界を動かせる」 この言葉こそが、カールビンソンの艦内生活の本質を表しています。
まとめ:進化し続ける浮遊都市
の艦内生活は、テクノロジーの進化とともに少しずつ快適にはなっていますが、本質的な「厳しさ」は変わりません。
私たちがニュースで見る「空母の勇姿」の裏側には、こうした数千人の泥臭い日常と努力が隠されているのです。
空母カールビンソンの画像集 seaforces-online